王者 YNGWIE ALCATRAZZ期
ネオクラシカル速弾きギタリストの王者といえるYngwie J Malmsteen(イングヴェイヨハンマルムスティーン)ですが、イングヴェイのすごいところって歪みまくってるエレキギターサウンドからだいぶクリーン寄りのセッティングで弾いているところでしょう。(一応ハイゲインの設定ではありますが原音を重視したサウンドメイクをしています。)ハイゲイン系が跋扈していた80年代のミュージックシーンの中でも一際目立つ存在のイングヴェイ。今回は彼のアルカトラス期のセッティングを紹介していきたいと思います。
アンプはマーシャルの50w マーシャル1987ヘッドセットを使用。ジャズコなんかでもやってる人いますがリンクトップというつなぎ方をしてます。イングヴェイの1987の場合左上のインプット1にギター、下のインプット1と右上のインプット2をケーブルで繋ぎ出力といったやり方で繋いでます。
気になるセッティングは下記の通り。ヴォリュームフルテンなのでアマチュアで再現するのはかなり難しいと思われます。
Presence 1 BASS 3 MIDDLE 10 TREBLE 2 HI TREBLE( VOLUME1 ) 10 NOMAL( VOLUME2 ) 10
なおリバーブに関してはマイキングした音にプレートリバーブEMT-140をかける為、足元はかなりスッキリしている。
ミックス時にハイをカットしミドルをブースト、録音後コンプレッサーをかけるといったやり方はこの頃からやっていたようだ。
そしてソロ時はゲインを稼ぐためDODの250をかけている。アンプのパワー管をフルドライブさせている状態でさらにオーバードライブをかけることによりファットなサウンドをメイクしている。アルカトラスの曲を聴いてみるとパワー管の倍音が高密度になっている音が聴けるが、これはギタリスト的には超重要な参考音源と言える。
ギターはフェンダーのスキャロップネックのストラトしか基本使わないが毎回違うストラトを使ってるし、いいストラトならそれでいいのだろう。むしろシグネチャーが20万って安くていいなと思うものの、絶対イングヴェイ使ってないだろと思うのも彼のギターに対するこだわりを見ればわかる。絶対市販のシグネチャーに興味ないだろ。
弦は0846というかなり細い弦を使っている、この弦を張っているから彼のチョーキング幅が広いのは納得できる。
ピックはダンロップの2㎜、これもかなり特徴的。ソフトなタッチで弾く彼ならではの選択なのだろう。